キットレンズとは

キットレンズを買う人の理由


 EOS KISSなどの入門機を買った人に、どうしてキットレンズを買ったのかと聞くと、こんな答えがかえってくる。

 

  • よくわからない。
  • レンズ単体で選べない。
  • 最初にセットでついていた
  • 広角とズームが安く買える
  • あとで、良いレンズを買い足すつもり

 

レンズ選びは、とても難しい。しかし、レンズ選びはカメラボディよりも、絵作りに影響する。しかし、撮るもの(被写体)やその撮り方をわからないと、良いレンズは性能を作品づくりでは発揮しない。

 

 しかし、キットレンズを購入するひとには、そんな期待もない。安いと思うから買う。本来の目的はそこではないはずなのに。

 


 色が良かったり、ボケ味が良かったり。写真を学びたいひとは、そういう創造性の世界に憧れる。

 

(スポーツ写真家やストリート写真家はそうでもない人もいるかもしれないが)

 

 

でも、勘違いしないように。

 

キットレンズは、f値が4.5-8のような暗いレンズ。つまり、ボケない。絞りこまれた状態なので、初心者でもピントが合うレンズ。

 

 きれいなグラデーション(階調)やボケ味は無視したレンズです。

 

 

 では、どんなレンズが面白い絵が撮れるのかを知りたい人は、「レンズ選び」をみてください。

 

往年の銘玉の良さ

 

 

 よく「プラナー 85mm f1.4」は、昔の銘玉であり、現在でも唯一無二のレンズだとおもう。

 

 しかし、その銘玉という評判だけで、レンズを買ってみて写真をとっても、トンチンカンなコメントをするひとがいる。

 

  • 被写界深度が浅すぎて、ピントが合わない
  • ボケ方が好きじゃない(そもそも、シャープが絵が好きなのだろう)

 

マイナス評価の部分は、目的達成のための必要な仕様だということを理解しないと。

 

  • あの濃い色味
  • 暗部のグラデーション
  • コントラストの聴いた描写
  • 感性に響く発色
  • 独特のボケ味
  • 絞った時の解像度

 

は、油絵のような絵作りには不可欠。現代のレンズとは、まったくの別物である。「オールドレンズ」がいまだに、7万円以上する。

 

 日本の高性能レンズは、明るいくっきり、スッキリとした絵作りにはよい際立った個性がないのが、現代レンズの個性。中古レンズよりも安く買える新品高級レンズ。