「写真家用のモニタ」って?
何か、普通のパソコンモニタと違うんでしょうか。
私は、最初の2年間は23インチの横長モニタを使っていました。
特別なモニタではなく、2万円以下のものでした。
あるとき、ヤフオクで検索をしました。
印刷業界で写真画像を扱う人びとのスタンダード、業務用の高級モニタを。
機種はCOLOR EDGE、ブランドはEIZO。
もう、コレ以外はありません。
(昔は数十万円という価格でした。)
でも、このCOLOR EDGEは、キャリブレーション(注)のソフトが付属しており、色センサー機器をつないで厳密な調整ができる機種なのです。
また、モニタが90度回転してタテ・ヨコ自在。縦位置の写真が大きく見られるのです。
いま新品は、いくらなのか?
ナナオ 2012-11-22
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↑ これが約5万円。
しかし、これだと23インチなので縦位置の写真が小さくなりますね。
この横長でも、モニタが縦回転するのだろうか?
モニタは一生もの。
やはり、24インチぐらいが最小の妥協点の気がする。
EIZO 2012-08-08
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↑ これが約9万円。
違いは、モニタサイズが23と24インチの差。また液晶部品も違います。「color navigator」というカラーマネジメント(キャリブレーション)の付属ソフトが、異なります。
詳しくはメーカーのカタログを。
EIZO 2012-11-30
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↑ 27インチはすごい。 約12万円。
たぶん、私の21インチと縦幅は同じです。
ナナオ 2012-09-11
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EIZO 2012-08-08
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新品も昔よりは安くなっています。
しかし、5万円は高い。レンズが買える!
そこで、ヤフオクで中古をさがしました。
2004年ごろの製品です。
「Color Edge CG210」
21インチですが、横長ではないので、横長の23インチよりもタテは長くて見やすい。
これを、2台みつけました。
同じ出品者から、2台でていました。
そして、入札して、ナント! 一台15,000円で2台をゲット。
いま、目の前には、左に縦位置のモニタ、右には横位置のモニタが鎮座しています。
古くても大丈夫か?
大丈夫です。このモニタは、使用時間が記録されて見たところ、まだ行けそうです。
色がずれたりしないか?
大丈夫です。 そもそも、カラーマネジメント機能付き、調整すれば、完璧な絶対的な色と輝度に調整されます。
モニターはカラーマネジメント機能付きですが、モニタの色を計測するセンサー機器を別途購入する必要があります。
それがコレです。
X-Rite 2011-10-31
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これが、ディスプレイだけの調整用で約2万6000円
X-Rite 2011-10-31
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これもディスプレイだけの調整用で約19000円
X-Rite
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これはちょっと高いです。約4万8,000円。
その理由はモニタ調整に加えて、プリンターの調整も可能なのです。余裕のある人は、絶対にこっちを。本格的なプリンターを買って色合せをするときには必要です。
'- 2012-11-22
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EIZO 2006-07-07
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カバーは、とても高価です。
しかし、周辺の照明の光を遮断することで、厳密な色味やコントラストの判断ができるので、なしというわけにはいきません。
そこで、ダイソーで黒いプラスチックシートのパネルを買ってきて、ハサミで切って、テープで止めれば同じものになります。ホームセンターで「養生シート」と呼ばれているものでも使えます。(折り目のところは片面だけ、カッターナイフで筋をいれると規定に折れ曲がります)
最後に、カラーマネジメントされたモニタの効果ですが、
結果として、プリントする画像のズレが少なくなる。ストックフォトに納品して、暗すぎるとかNGになりにくい。など、ハッキリとメリットがあります。
また、モニタの解像感やコントラストが良くなるので、普通の液晶モニタだと、モワーとした画像にしかならないのが、画像調整でのメリハリが目視確認できるようになります。
デメリットは、それまで使っていたモニタが、まったく見る気がしなくなることでしょうか。