撮影後のポストプロセス(後工程)は、具体的な方法や手順を解説したものがあまりなかったので、実際に行っている手順をまとめました。
それぞれの工程の中に、より詳細な手順やノウハウがありますが、ここでは書ききれませんので、全体像を理解してくだい。
☆1 保存作業
たった、これだけの作業です。
☆2 選別作業
現像作業をする前に、たくさんある撮影画像のうち「現像」するものを選びます。
「ライブラリー」メニューで、「星マーク」をつけて「★3つから5つ」までを選別してください。
1.まず最初に、残す画像には★3つをつけます。操作方法は「→」矢印キーで画像をめくりながら、残す画像で数字の3を押します。
2.つぎに、現像するものを選んで、「★4つまたは5つ」をつけてください。★5つは文句なしに良いものです。
3.はじめは、4または5をつけておいて、あとで比較しながら「3つまたは1つ」に落としてください。★1つは削除候補です。
4.編集するものだけ4と5の中から選んでください。
5.さらに、15枚以下に絞り込んでください。
6.現像候補の「仮想コピー」をつくって、6で赤くマーク(現像中)してください。
7.赤マークは「編集中」の意味です。
★不要な画像を削除する。(RAWデータの完全消去)
★あとで、削除する画像がでてきたら、★ひとつをつけます。
☆3 現像基礎作業
15枚以下に絞り込だら、メニュー「現像」にいきます。
基礎的な調整をします。
1.まず、赤マークをつけた画像の基礎調整をします。 トリミング、水平出し、ホワイトバランス調整、色かぶり補正、露光調整の5つ
2.つぎに、トーン調整の作業をします。 コントラスト、明瞭度、自然な彩度の3つ
3.つぎに、仕上げ作業をします。 ハイライト、シャドウ、色調整
★調整は、画像と右上の「ヒストグラム」を見て白飛び・黒つぶれを判断します。
→ ヒストグラムの見方
→ ホワイトバランス調整のポイント
→ 厳密な色と輝度の調整のポイント
★赤いマークは、画像を右クリックして「仮想コピーを作成」
★補正前/補正後の比較をする 「Y/Y」ボタン
※最終的にどの様な作品に仕上げるかを想像し、絵作りをするセンスが問われます。
☆4 現像仕上げ作業
基礎調整、トーン調整のあと、最終的な写真作品として仕上げます。
どういう絵作りをするのかを意識しながら、最後の詰めを行います。
1.ブラシによる部分修正
2.ゴミ掃除のスポット修正
3.ノイズ除去、シャープネス
→ ブラシによる部分修正のコツと手順
→ センサーダストなどのゴミ掃除のコツと手順
→ 調整の失敗の確認とノイズ除去
→ くっきり度を増すシャープネス調整の難しさ
経験とノウハウ習得によって、どの作業を使うのかが見えてきます。
→ ライトルーム 現像の上級編
→ 自分オリジナルの色空間をつくる
☆5 JPEG書き出し
☆6 印刷プリント
★プリンタ設定で、印刷用紙の種類を選択します。(プロファイルの選択)
★モニタはRGBの3原色、印刷はCMYKの4原色(6色、10色インクなど)なので、同じにはなりません。現像で色補正をして合わせます。
★印刷は薄い色は苦手。
★プリント時には、余白サイズを調整する。
★プリントするときの設定は、名前をつけてプリセットとして保存する。再利用できます。
★プリンターは毎週1回はインクを使って、クリーニングしないと目詰りします。
★モニタとプリンタの色を完璧に合わせるには、プリンタのカラーキャリブレーションをします。
→ 目で見てRAW現像で補正する
→ プリンタのカラーキャリブレーション
☆7 最終的な仕上げ作業
経験を積むことで作品の仕上がりが変わります。また、明る目、暗めなど「仕上げ方」を何パターンかをつくります。それぞれのちがいをじっくりと観察して比較していきます。この作業を通じて、作品づくりの眼が養われます。
赤・・・最初の現像 数字キー7
黄・・・2番めの現像 数字キー8
緑・・・3番目の現像 数字キー9
「撮影時の絵作り」「露光補正」「光環境の見極め」などの撮影時のスキルが上達します。
★別の日に見ると感じが変わります。いくつかの現像仕上げパターンを作ります。
(明るい/暗い、コントラスト高/低い、彩度高/低など)
★紙サイズ、種類によって、現像仕上げは変えなければなりません。
→ 究極の作品に仕上げる現像ノウハウ