光景を写し撮るために最も重要な要素の一つはレンズです。
レンズ選びのポイントと作品づくりの意図の関係をまとめます。
《作品づくり》を一番の目的にすること。
価格や軽さや便利さを基準にレンズを選ぶべきではないとつくづく思います。
何ミリであるか、f値がいくらか?は目的によってある程度決まります。
しかし、どういう絵が描写できるレンズなのかは、実際に撮影した写真を確認しなければわかりません。
「人物をとりたいなら、どのレンズがいいですか?」という質問ではなく、
「この写真を撮るなら、どのレンズが必要ですか?」
というぐらいに、レンズは限定されます。
初心者がレンズを購入するときには、「銘玉」の伝説を持つレンズを私は勧めます。そのレンズ個性を活かす作品づくりが学べるからです。
素晴らしい作品を撮れるレンズは、実際にはそれほど数多くありません。
自分の撮影スタイルをプロ写真家の写真集や雑誌で見つけたら、その写真を撮れるレンズを購入するべきです。
例えば、花写真のマクロ撮影の作品で有名な江口慎一氏の花の玉ボケなら単焦点180mmマクロで撮れます。Lレンズの70-200mm f2.8の180mm領域では無理です。
そう考えると、以下の選択肢は最初からないと思います。
私の作品では Carl Zeiss 85mm f1.4 MMJ を使っています。これ以外のレンズでは同じ表現はできません。
花の撮影ならタムロン90mm f2.8マクロのような安くても、とろけるようボケ味を出せる銘玉もあります。中古で2万円ぐらい。